資格という名の呪縛 その 一


「資格なんてクソくらい!」
ほんとにそう思う。


自慢にもならないが、私は薬剤師の資格を持っている。
薬剤師。全国で約31万人。


「へー、薬剤師ってそんなにいるんだ。案外簡単に取れる資格なの?」


もちろん、簡単ではないですよ。
それなりに時間もかかるし、勉強しきゃいけない量は膨大です。お金もかなりかかります。

薬剤師になるには、まず大学を卒業しなければなりません。
それも普通の大学ではなくて、薬科大学といって、薬剤師になるための専門の大学を出なければならないんです。
そして、その後に国家試験。これに合格する必要があるんですね。
 
もともと、私は薬剤師になりたいとは微塵も思ってもいなかったんです。

高校時代、私は部活動と遊びにふけっていました。
結果、現役のときは見事に受験に失敗。^^Y

一年間の浪人の末に、5校の大学にやっと合格。
そのうちの一校が日本大学の薬学部だったんですね。
ちなみにその他はすべて理工系の大学。


「別に薬剤師になりたいわけでもないのに、なぜ薬学部を受験したの?」


それはですね、薬学部は入試科目のうちの“化学”をすごく重視するんです。
特に“有機化学”。
試験の5割は“有機化学”が出題されるんです。


「“有機化学”って何?」


そう思うでしょうけど、それは置いておいて、実は“有機化学”ってとても簡単なんです。
一ヶ月くらい勉強すれば、誰でも点数が取れるようになるんです。


それから、日大の薬学部の受験はすべてマークシート方式。
つまり、得意の“有機化学”とマークシート方式を利用して、まぐれで受かることもあるだろう、というのが当時の僕の本音だったんですよ。

そして、見事に合格してしまったんです。

そうしたらですね、親が大喜びしてしまったんですね。
合格した本人よりも何倍も…

高校時代の私の成績は、学年384人中370番くらい。^^
「どこか一つでも引っかかって(受かって)くれれば…」
これが当時の親の本音だったんですね。

そして、当時は受験者の数がものすごかったんです。ベビーブーム世代の受験生だったから。
だから、競争率がめっちゃ高い。今の数十倍。

合格するための偏差値も、どの大学も異常なほど高かった。
日大薬学部は、確か60位だったと思う。

高校時代、成績の悪さで、担任から呼び出しをくらったこともある。
そんな息子がですよ、偏差値60の薬学部に合格したのだから、大喜びするのも無理もない。


「これで将来は安心!」
「老後の面倒は頼むよ!」


そんなセリフを何度となく聞かされた。

まるで薬剤師にさえなれば、高い給料がもらえてお金に苦労することはない、とでも言いたそうに…

こうして親の勧めもあって、日大の薬学部に行くことになった。

当時の学費は、一年間約300万。4年で合計1200万円。

1200万ですよ!
当然、私が払ったわけではないですが、冷静に考えるとすごい金額ですよね。


そして、薬学部は他の大学と違って、実験、レポート、実験、レポートの繰り返し。
遊ぶ暇なんてほとんどない。(それでも私は遊んでましたが…^^)


実に、4年間という貴重な時間と勉強するエネルギー。
そして1200万という高いお金をつぎ込んで、薬剤師の資格を得たのであった。


しかーし、
この薬剤師という資格のおかげで、のちの私は大変苦労することになるのであった…  

続く


         これが、後に大変な苦労を呼び込むことになる、薬剤師免許!!
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by ietaka-karatsu | 2005-10-05 17:33 | 真実が隠れた!?物語


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