資格という名の呪縛 その二

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薬局勤務時代の私














私は薬剤師の免許を持っています。
その私が、社会人になって最初に心に誓ったこと。それは…


「薬剤師を辞めよう!」ということでした。         ← なんつー親不幸者でしょう(笑)


高校時代に引き続き、大学時代も私は遊びほうけていたのでした。^^Y
大学生最後の4年の夏。
半年後には国家試験が控えている。
遊びまくっていた私も、さすがに「やばいな」と思い始めたんですね。

それで、夏を過ぎてからは、彼女もほったらかして、必死に勉強したんです。
朝から晩まで、勉強、勉強、勉強の毎日。
彼女には泣かれました。(笑)

翌年、彼女をほったらかしたかいあって、見事に薬剤師の免許を取得!

そして、その後、東京のある調剤薬局に就職したんです。
調剤薬局とは、つまりお医者さんに行って見てもらった患者さんが、薬を出してもらう薬局のことです。

当時は、大学生の就職がなかなか決まらなかった時代でした。
そんな中、私は、第一希望の会社にあっさり合格。
就職活動は、なんとその一社のみ。


「薬剤師免許の威力はすげー」なんてニヤニヤしていたんですよ。o^^o


医療に携わる仕事と言えば聞こえはいい。
そして、遊びながらも、一応はたくさん勉強もした。
「よ〜し、人々の健康維持に貢献するぞ!」などと、希望に燃えて勤務初日を迎えたのでした。


ところが…


待っていたのは、私の想像とはかけ離れた世界でした…



薬剤師は女性が多いんです。
私の勤務先も、6人中男子は自分だけ。

女の世界^^

陰で悪口は言いたい放題。
陰険なイジメ。


女だけのイヤ〜な世界をたっぷり味わいました。^^


そして、調剤室は通常とても狭いんです。
狭い空間に人が入り乱れるから、とっても気疲れします。

さらに、その薬局の責任者が、権限を利用して、やりたくない仕事を全部部下に押し付けるおばさん店長。
これが最悪!ストレスで夜も眠れなかった。(泣)


病人の集まる陰気な雰囲気。
ピリピリした、狭い空間。
陰険なイジメに胃の痛む毎日。


とにかく最悪の職場環境でした。



そして、何より仕事内容が苦痛でたまらなかった。

調剤で求められるのは、スピード、スピード、スピード。
とにかく速く薬を用意して、患者に渡すこと。
これ以外にないんです。


患者さんも求めているのは速さのみ。

通常、患者さんは、病院で長い時間待たされ、薬局でも待たされるから、とても機嫌が悪い。
丁寧さなど全く求めていないんですよ。

どの患者も「説明なんかいいから、早く!」ってな感じです。


はっきり言って、学校で勉強してきた薬の知識など、全く役に立ちません!
そして、この調剤という、ただ単に薬を出すと言う仕事は、慣れてしまえば、高校生のアルバイトでも出来る仕事です!

イヤ、大袈裟でなくてマジで…


以下に、調剤薬局の仕事内容を簡単に説明しますね…


① コンピューターに患者の情報、飲む薬の内容を入力する。
② 医者の指示どおり(処方せんの内容通り)薬とその袋を用意。
③ 出した薬に間違いがないかチェック。
④ 患者に薬の説明をして渡す。


たったこれだけ!
ちょー簡単でしょ。
慣れてしまえば、ほんとに誰でも出来る。

この①〜④の作業をいかにすばやくこなすか。
この作業が開店から閉店まで延々と続く。

ほんとに誰でも出来る仕事。
なのに、なぜ薬剤師がやらなくちゃいけないか。

それは、責任上の問題なんですね。
何か間違いが起きたときのために、薬剤師が責任を持って…ということですね。


でも、実は、その責任さえも、ほとんど心配要らないんです。
なぜなら、日本の薬はとっても安全に作られているから。

例えば、軟膏一本、赤ん坊が間違えて飲み込んでしまっても、命に全く別状はないと言われている。
これくらい安全なんですよ、日本の薬は。
つまり、よっぽどのヘマをしない限り、間違いなんて起こりようがないんですね。


「薬剤師って、いったい何のための資格なんだろう…」常々そう思います。^^


慣れれば、高校生でも出来るような仕事。
変化のない単調な作業が朝から9時間。
陰湿な職場環境


はっきり言って、最悪でした。


土日の休みも、月曜からの仕事のことを考えると、もう憂鬱で、憂鬱で…
ぜんぜん休んだ気がしなかった。


薬剤師でいる限り、この仕事が永遠に続くのか…
そう思った私の決断は早かったですよ。


「さっさと辞めよう…」^^


一応“調剤”という仕事を一通り身に付けてからということで、一年後、勢いよくその会社を辞めたのでした。


ところが…


この後、この薬局で働いてたことがとても幸せに感じるくらい、更なる苦労が私を待ち受けているのでした。


続く
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by ietaka-karatsu | 2005-10-13 01:29 | 真実が隠れた!?物語


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