資格という名の呪縛 その三

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ごぶさたしました。続きです。

さて、勢いよく会社を辞めた私ですが、この後、本当に大変な思いをするんです。

会社にいた頃は、いっぱいいっぱいで何も考えられなかったんですね。
辞めたことで、たまりに溜まったストレスから、やっと開放されました。

それはいいんですが、ふと冷静に考えると、とんでもないことに気が付いたんです。
それは…


「この先自分の進む道に選択肢がない!」ということです。


どういうことかというと、私はそれまで薬剤師という資格を取る事にすべてを注いできた。
つまり、その頃の私は、薬剤師の資格を使わなければ、右も左もわからない、なーんにも出来ない、ただの人。


ただの一般ピーポー。
いや、ただのプー。


結局、私にはこの先、“薬剤師として生きていく”という選択肢しか、ほぼなくなっていたんです。
こんな基本的なことに、辞めてから気が付いたんですよ、お恥ずかしい話ですが…


さて、どうしたものかと、もう一度良く考えてみたわけです。


基本的に薬剤師の人が進む道は、大きく二つしかありません。

一つは、薬局または病院に勤めて、調剤をする。
もう一つは、OTCと言われる一般の薬屋さんの店員。
いわゆるドラッグストアの店員です。

少し前の時代なら、自分で薬局を開くということも出来たんですが、現在はドラッグストアがそこら中にありますよね。
つまり、この選択肢はほぼゼロ。開業資金もないし…


調剤は二度とやりたくない。
かといってドラッグストアの店員というのも、あんまりやりたくなかったんですね。

いいイメージが湧いてこない。
ティッシュを運んだり、レジ打ちしたりと、スーパーの店員みたいな仕事?
そんなイメージを抱いていました。

ぶっちゃけ、他で働くことが出来なくなった薬剤師が、最後に行きつくような所と思っていたんです。


調剤はやりたくない。ドラッグストアもイヤ。
そうしたら、後は最後の手段。

薬剤師と言う資格をきっぱりとすてて、すべてを一からやり直す、という選択肢。


なんと、私が選択したのは、その最後の手段。バカですよねー。^^


なんと自分のとった道は、医学部を受験して、医者になるという選択肢だった。
親はあきれて物も言えないという感じだった。


一年後、国立医学部を受験するも、当然不合格。


当たり前なんですよ。合格出来るわけないんです。

当時は真剣に勉強したつもりだったし、模試の試験でも合格判定が出ていた。
でも、本当に医者になりたかったのかと言えば、今考えると???である。


つまり、単なる現実逃避だったんです。


薬剤師はイヤ!と目の前の現実から逃げているだけの自分。
それを認めたくない。


しかし、認めたくなくても、現実は容赦しないんですよ。(泣)


そして、その現実が突きつけてきた最初の仕打ち。

それはお金でした。

貯金はすべて使い果たし、収入源はゼロ。

同年代のやつらは、みんなそろそろお金が溜まるころ。

車を買うやつ。
マンションを買うやつ。
家を買うやつもいた。


みんな社会人としてバリバリ働いている。そんな中、自分だけはプー太郎。


その年に誘われた同窓会には出席しなかった。
合わす顔がなかったとかそういう前に、お金がなくて参加できなかったんです。はい。


こんなにみじめなことはなかったです。(--)


そんなこんなで、さすがに“薬剤師がイヤ”なんて言ってられない。
そんなとき、タイミングよく!?近所のドラッグストアが“薬剤師募集”の張り紙をしている。

こうして、渋々、このドラッグストアでパートとして働くことになったのでした。


しかし、渋々働くことを選んだ、このドラッグストアがきっかけで、私の新たに進むべき道が見えてくるのでした。

と同時に、資格というものが“なんの意味もなさない”ということも理解しはじめるのでした。


続く

「受け入れたくない現実から逃げれば逃げるほど、天!?はさらに厳しい現実を用意する。」 
                                                 唐津
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by ietaka-karatsu | 2005-10-19 21:08 | 真実が隠れた!?物語


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