ちょっと一休み

おばあさんと泥棒


むかーし昔、ある所に、おばあさんが一人で住んでいました。


ある日の夜のこと。
おばあさんの家に泥棒が入りました。

狭い家だったので、泥棒はおばあさんにすぐに見つかってしまいました。


泥棒はおばあさんに包丁を突き出し「やい!お金をだせ!」と脅かしました。

おばあさんはびっくりして、答えました。
「は、はい、すぐに持っていまいります。たしか、タンスの引き出しの奥のほうに、金貨が二枚あったと思いますので…」


しかし、タンスのどこを探しても、金貨は出てきませんでした。


「おかしいなぁ、確かに金貨が二枚あったはずなんやけど…、泥棒さん、見つかったらあんたに差し上げますけん、あんたも一緒に探してくださいな」


こうして、泥棒はおばあさんと一緒に金貨を探し始めました。

ところが、この狭い家をいくらさがしても、なかなか金貨は出てきません。

夜が明け、あたりが明るくなり始めたころ、ようやく金貨二枚がみつかりました。


「よかったなぁ、見つかって。ほれ、もっていきな!」
おばあさんは泥棒に金貨を二枚渡しました。


泥棒は少し戸惑いながらも、金貨を受け取り、走り去っていきました。


泥棒は、朝日が昇る一本道を歩いていきました。
すると、後ろから呼び声が聞こえます。


「お~い、泥棒さ~ん」


なんと、先ほどのおばあさんが走って追いかけてきました。
おばあさんは、息を切らしながら、やっと泥棒に追いついて言いました。


「おし入れの奥の箱の中から、金貨が3枚もでてきよった!ほれ、もっていき!」


泥棒は目に涙を浮かべています。


「どうしたん、お金ほしいんやろ。ほれ、もっていき!」


泥棒は先程の金貨二枚をおばあちゃんの手の平に置いて、泣きながら走り去っていきました。


この日以来、この泥棒さんは、泥棒をやめたのでした。



(タイトル、出典等すべて覚えていません。どこかで読んだ話を多少アレンジして書いてみました。)
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by ietaka-karatsu | 2005-10-25 23:53 | 真実が隠れた!?物語


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