資格と言う名の呪縛 その五

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続きです。

調剤の一切ないドラッグストア。
そこは“いかに売上を上げるか”の世界でした。


新しい職場での仕事が開始。
私は一人の店長の下に配属されました。
その店長をK店長としましょう。


実は、そのK店長との出会いは、頭をハンマーで殴りつけられるくらいの衝撃があったんです…


「薬剤師の唐津です。よろしくお願いします」

こう挨拶したこの後、私はその店長から手痛い“洗礼”をあびることに…(。_ 。)


K店長は初対面の私に向かって言い放った。


「ああ、新しい薬剤師さんね。薬剤師なんて、法律上必要なだけで、ぜんぜん仕事出来ないんですよね」


カチーン。
この野郎~、それが初対面の人に向かって言い放つセリフか…(` ’)


彼は、私と同い年。
高卒。
背も小さい。
みるからに、仕事が出来なそう。


そんな彼の給料は、なんと、薬剤師の私よりも数段上だった。
店長だから、立場も当然上。


なぜ彼の方が圧倒的に給料が上なのか?


それは、彼は、この会社の中で、最も売上を作る店長だったからなんです。

他のどの店長もぜんぜん及ばない。
毎月、ダントツの売上達成率をたたきだしていたんです。


彼は高卒だから、学歴は完全に私の方が上。
勉強してきた量や時間も断然自分の勝ち。

ただ一つ。
売上を上げるセンス。
これだけはピカイチだったのでした。(@_@)


正直、めっちゃ悔しかったー。

自分と同年代の奴に小ばかにされ、命令には従わなければならない。
そして、給料も彼のほうが断然上。


いったい自分の歩んできた道は何だったのか?
少なくとも、彼には負けないくらいの努力はしてきた。(当時の自分はそう思っていた)
たくさん勉強もした。

なのにこの差はいったい何?

資格を取れば、たくさん給料がもらえると思っていた。
親にもそう教わったし、みんながそう言う。


しかし、現実は違っていた。
甘かった。(--)


会社でいかに実力を発揮するか。
いかに売上を上げるか。

会社にとってはそういう人が最も必要なのであって、その実力に応じて、給料が高くなるのは当然だったんです。


よし、私も、店の売上を上げて会社に貢献してやる!
そして、いつかK店長よりも多くの売上をたたき出してやる!


そう心の中で宣戦布告をしたのでした。


しかし、私は入ったばかりで、実績も発言力もほぼゼロ。
それに、薬剤師の仕事は、基本的に“店の売上を上げる方法”考えることではないんです。

薬剤師の仕事は、薬局に訪れたお客さんに、薬の説明をして、そのお客に合った薬を選んであげることがメイン。

一日中レジに突っ立って、お客さんが来たら、薬の説明をするという仕事。


K店長が言うように、ただ居るだけでぜんぜん役に立たないんですよ。はっきり言って…
他の薬剤師は、その立場に甘んじて、まるでやる気なし。

これじゃK店長じゃなくても、“役立たず”って言いたくなる。


何とか、自分の実力を会社にアピールしなくては…

そんなときに、社内で面白い企画が開催されるというお話。
それは 商品推売コンクール

これは、ある商品を、“誰がどれくらい売るのか”を社内で競うコンクールだ。

よし、このコンクールで実績を作って、社内アピールだ。
そう心に誓った。


そして、このコンクールの結果が、今後の私の“新たな苦労”の呼び水になるのである。


続く。(何か苦労話ばかりやな…^^)
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by ietaka-karatsu | 2005-11-16 22:00 | 真実が隠れた!?物語


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