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ちょっと一休み

おばあさんと泥棒


むかーし昔、ある所に、おばあさんが一人で住んでいました。


ある日の夜のこと。
おばあさんの家に泥棒が入りました。

狭い家だったので、泥棒はおばあさんにすぐに見つかってしまいました。


泥棒はおばあさんに包丁を突き出し「やい!お金をだせ!」と脅かしました。

おばあさんはびっくりして、答えました。
「は、はい、すぐに持っていまいります。たしか、タンスの引き出しの奥のほうに、金貨が二枚あったと思いますので…」


しかし、タンスのどこを探しても、金貨は出てきませんでした。


「おかしいなぁ、確かに金貨が二枚あったはずなんやけど…、泥棒さん、見つかったらあんたに差し上げますけん、あんたも一緒に探してくださいな」


こうして、泥棒はおばあさんと一緒に金貨を探し始めました。

ところが、この狭い家をいくらさがしても、なかなか金貨は出てきません。

夜が明け、あたりが明るくなり始めたころ、ようやく金貨二枚がみつかりました。


「よかったなぁ、見つかって。ほれ、もっていきな!」
おばあさんは泥棒に金貨を二枚渡しました。


泥棒は少し戸惑いながらも、金貨を受け取り、走り去っていきました。


泥棒は、朝日が昇る一本道を歩いていきました。
すると、後ろから呼び声が聞こえます。


「お~い、泥棒さ~ん」


なんと、先ほどのおばあさんが走って追いかけてきました。
おばあさんは、息を切らしながら、やっと泥棒に追いついて言いました。


「おし入れの奥の箱の中から、金貨が3枚もでてきよった!ほれ、もっていき!」


泥棒は目に涙を浮かべています。


「どうしたん、お金ほしいんやろ。ほれ、もっていき!」


泥棒は先程の金貨二枚をおばあちゃんの手の平に置いて、泣きながら走り去っていきました。


この日以来、この泥棒さんは、泥棒をやめたのでした。



(タイトル、出典等すべて覚えていません。どこかで読んだ話を多少アレンジして書いてみました。)
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by ietaka-karatsu | 2005-10-25 23:53 | 真実が隠れた!?物語

資格という名の呪縛 その三

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ごぶさたしました。続きです。

さて、勢いよく会社を辞めた私ですが、この後、本当に大変な思いをするんです。

会社にいた頃は、いっぱいいっぱいで何も考えられなかったんですね。
辞めたことで、たまりに溜まったストレスから、やっと開放されました。

それはいいんですが、ふと冷静に考えると、とんでもないことに気が付いたんです。
それは…


「この先自分の進む道に選択肢がない!」ということです。


どういうことかというと、私はそれまで薬剤師という資格を取る事にすべてを注いできた。
つまり、その頃の私は、薬剤師の資格を使わなければ、右も左もわからない、なーんにも出来ない、ただの人。


ただの一般ピーポー。
いや、ただのプー。


結局、私にはこの先、“薬剤師として生きていく”という選択肢しか、ほぼなくなっていたんです。
こんな基本的なことに、辞めてから気が付いたんですよ、お恥ずかしい話ですが…


さて、どうしたものかと、もう一度良く考えてみたわけです。


基本的に薬剤師の人が進む道は、大きく二つしかありません。

一つは、薬局または病院に勤めて、調剤をする。
もう一つは、OTCと言われる一般の薬屋さんの店員。
いわゆるドラッグストアの店員です。

少し前の時代なら、自分で薬局を開くということも出来たんですが、現在はドラッグストアがそこら中にありますよね。
つまり、この選択肢はほぼゼロ。開業資金もないし…


調剤は二度とやりたくない。
かといってドラッグストアの店員というのも、あんまりやりたくなかったんですね。

いいイメージが湧いてこない。
ティッシュを運んだり、レジ打ちしたりと、スーパーの店員みたいな仕事?
そんなイメージを抱いていました。

ぶっちゃけ、他で働くことが出来なくなった薬剤師が、最後に行きつくような所と思っていたんです。


調剤はやりたくない。ドラッグストアもイヤ。
そうしたら、後は最後の手段。

薬剤師と言う資格をきっぱりとすてて、すべてを一からやり直す、という選択肢。


なんと、私が選択したのは、その最後の手段。バカですよねー。^^


なんと自分のとった道は、医学部を受験して、医者になるという選択肢だった。
親はあきれて物も言えないという感じだった。


一年後、国立医学部を受験するも、当然不合格。


当たり前なんですよ。合格出来るわけないんです。

当時は真剣に勉強したつもりだったし、模試の試験でも合格判定が出ていた。
でも、本当に医者になりたかったのかと言えば、今考えると???である。


つまり、単なる現実逃避だったんです。


薬剤師はイヤ!と目の前の現実から逃げているだけの自分。
それを認めたくない。


しかし、認めたくなくても、現実は容赦しないんですよ。(泣)


そして、その現実が突きつけてきた最初の仕打ち。

それはお金でした。

貯金はすべて使い果たし、収入源はゼロ。

同年代のやつらは、みんなそろそろお金が溜まるころ。

車を買うやつ。
マンションを買うやつ。
家を買うやつもいた。


みんな社会人としてバリバリ働いている。そんな中、自分だけはプー太郎。


その年に誘われた同窓会には出席しなかった。
合わす顔がなかったとかそういう前に、お金がなくて参加できなかったんです。はい。


こんなにみじめなことはなかったです。(--)


そんなこんなで、さすがに“薬剤師がイヤ”なんて言ってられない。
そんなとき、タイミングよく!?近所のドラッグストアが“薬剤師募集”の張り紙をしている。

こうして、渋々、このドラッグストアでパートとして働くことになったのでした。


しかし、渋々働くことを選んだ、このドラッグストアがきっかけで、私の新たに進むべき道が見えてくるのでした。

と同時に、資格というものが“なんの意味もなさない”ということも理解しはじめるのでした。


続く

「受け入れたくない現実から逃げれば逃げるほど、天!?はさらに厳しい現実を用意する。」 
                                                 唐津
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by ietaka-karatsu | 2005-10-19 21:08 | 真実が隠れた!?物語

資格という名の呪縛 その二

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薬局勤務時代の私














私は薬剤師の免許を持っています。
その私が、社会人になって最初に心に誓ったこと。それは…


「薬剤師を辞めよう!」ということでした。         ← なんつー親不幸者でしょう(笑)


高校時代に引き続き、大学時代も私は遊びほうけていたのでした。^^Y
大学生最後の4年の夏。
半年後には国家試験が控えている。
遊びまくっていた私も、さすがに「やばいな」と思い始めたんですね。

それで、夏を過ぎてからは、彼女もほったらかして、必死に勉強したんです。
朝から晩まで、勉強、勉強、勉強の毎日。
彼女には泣かれました。(笑)

翌年、彼女をほったらかしたかいあって、見事に薬剤師の免許を取得!

そして、その後、東京のある調剤薬局に就職したんです。
調剤薬局とは、つまりお医者さんに行って見てもらった患者さんが、薬を出してもらう薬局のことです。

当時は、大学生の就職がなかなか決まらなかった時代でした。
そんな中、私は、第一希望の会社にあっさり合格。
就職活動は、なんとその一社のみ。


「薬剤師免許の威力はすげー」なんてニヤニヤしていたんですよ。o^^o


医療に携わる仕事と言えば聞こえはいい。
そして、遊びながらも、一応はたくさん勉強もした。
「よ〜し、人々の健康維持に貢献するぞ!」などと、希望に燃えて勤務初日を迎えたのでした。


ところが…


待っていたのは、私の想像とはかけ離れた世界でした…



薬剤師は女性が多いんです。
私の勤務先も、6人中男子は自分だけ。

女の世界^^

陰で悪口は言いたい放題。
陰険なイジメ。


女だけのイヤ〜な世界をたっぷり味わいました。^^


そして、調剤室は通常とても狭いんです。
狭い空間に人が入り乱れるから、とっても気疲れします。

さらに、その薬局の責任者が、権限を利用して、やりたくない仕事を全部部下に押し付けるおばさん店長。
これが最悪!ストレスで夜も眠れなかった。(泣)


病人の集まる陰気な雰囲気。
ピリピリした、狭い空間。
陰険なイジメに胃の痛む毎日。


とにかく最悪の職場環境でした。



そして、何より仕事内容が苦痛でたまらなかった。

調剤で求められるのは、スピード、スピード、スピード。
とにかく速く薬を用意して、患者に渡すこと。
これ以外にないんです。


患者さんも求めているのは速さのみ。

通常、患者さんは、病院で長い時間待たされ、薬局でも待たされるから、とても機嫌が悪い。
丁寧さなど全く求めていないんですよ。

どの患者も「説明なんかいいから、早く!」ってな感じです。


はっきり言って、学校で勉強してきた薬の知識など、全く役に立ちません!
そして、この調剤という、ただ単に薬を出すと言う仕事は、慣れてしまえば、高校生のアルバイトでも出来る仕事です!

イヤ、大袈裟でなくてマジで…


以下に、調剤薬局の仕事内容を簡単に説明しますね…


① コンピューターに患者の情報、飲む薬の内容を入力する。
② 医者の指示どおり(処方せんの内容通り)薬とその袋を用意。
③ 出した薬に間違いがないかチェック。
④ 患者に薬の説明をして渡す。


たったこれだけ!
ちょー簡単でしょ。
慣れてしまえば、ほんとに誰でも出来る。

この①〜④の作業をいかにすばやくこなすか。
この作業が開店から閉店まで延々と続く。

ほんとに誰でも出来る仕事。
なのに、なぜ薬剤師がやらなくちゃいけないか。

それは、責任上の問題なんですね。
何か間違いが起きたときのために、薬剤師が責任を持って…ということですね。


でも、実は、その責任さえも、ほとんど心配要らないんです。
なぜなら、日本の薬はとっても安全に作られているから。

例えば、軟膏一本、赤ん坊が間違えて飲み込んでしまっても、命に全く別状はないと言われている。
これくらい安全なんですよ、日本の薬は。
つまり、よっぽどのヘマをしない限り、間違いなんて起こりようがないんですね。


「薬剤師って、いったい何のための資格なんだろう…」常々そう思います。^^


慣れれば、高校生でも出来るような仕事。
変化のない単調な作業が朝から9時間。
陰湿な職場環境


はっきり言って、最悪でした。


土日の休みも、月曜からの仕事のことを考えると、もう憂鬱で、憂鬱で…
ぜんぜん休んだ気がしなかった。


薬剤師でいる限り、この仕事が永遠に続くのか…
そう思った私の決断は早かったですよ。


「さっさと辞めよう…」^^


一応“調剤”という仕事を一通り身に付けてからということで、一年後、勢いよくその会社を辞めたのでした。


ところが…


この後、この薬局で働いてたことがとても幸せに感じるくらい、更なる苦労が私を待ち受けているのでした。


続く
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by ietaka-karatsu | 2005-10-13 01:29 | 真実が隠れた!?物語

資格という名の呪縛 その 一


「資格なんてクソくらい!」
ほんとにそう思う。


自慢にもならないが、私は薬剤師の資格を持っている。
薬剤師。全国で約31万人。


「へー、薬剤師ってそんなにいるんだ。案外簡単に取れる資格なの?」


もちろん、簡単ではないですよ。
それなりに時間もかかるし、勉強しきゃいけない量は膨大です。お金もかなりかかります。

薬剤師になるには、まず大学を卒業しなければなりません。
それも普通の大学ではなくて、薬科大学といって、薬剤師になるための専門の大学を出なければならないんです。
そして、その後に国家試験。これに合格する必要があるんですね。
 
もともと、私は薬剤師になりたいとは微塵も思ってもいなかったんです。

高校時代、私は部活動と遊びにふけっていました。
結果、現役のときは見事に受験に失敗。^^Y

一年間の浪人の末に、5校の大学にやっと合格。
そのうちの一校が日本大学の薬学部だったんですね。
ちなみにその他はすべて理工系の大学。


「別に薬剤師になりたいわけでもないのに、なぜ薬学部を受験したの?」


それはですね、薬学部は入試科目のうちの“化学”をすごく重視するんです。
特に“有機化学”。
試験の5割は“有機化学”が出題されるんです。


「“有機化学”って何?」


そう思うでしょうけど、それは置いておいて、実は“有機化学”ってとても簡単なんです。
一ヶ月くらい勉強すれば、誰でも点数が取れるようになるんです。


それから、日大の薬学部の受験はすべてマークシート方式。
つまり、得意の“有機化学”とマークシート方式を利用して、まぐれで受かることもあるだろう、というのが当時の僕の本音だったんですよ。

そして、見事に合格してしまったんです。

そうしたらですね、親が大喜びしてしまったんですね。
合格した本人よりも何倍も…

高校時代の私の成績は、学年384人中370番くらい。^^
「どこか一つでも引っかかって(受かって)くれれば…」
これが当時の親の本音だったんですね。

そして、当時は受験者の数がものすごかったんです。ベビーブーム世代の受験生だったから。
だから、競争率がめっちゃ高い。今の数十倍。

合格するための偏差値も、どの大学も異常なほど高かった。
日大薬学部は、確か60位だったと思う。

高校時代、成績の悪さで、担任から呼び出しをくらったこともある。
そんな息子がですよ、偏差値60の薬学部に合格したのだから、大喜びするのも無理もない。


「これで将来は安心!」
「老後の面倒は頼むよ!」


そんなセリフを何度となく聞かされた。

まるで薬剤師にさえなれば、高い給料がもらえてお金に苦労することはない、とでも言いたそうに…

こうして親の勧めもあって、日大の薬学部に行くことになった。

当時の学費は、一年間約300万。4年で合計1200万円。

1200万ですよ!
当然、私が払ったわけではないですが、冷静に考えるとすごい金額ですよね。


そして、薬学部は他の大学と違って、実験、レポート、実験、レポートの繰り返し。
遊ぶ暇なんてほとんどない。(それでも私は遊んでましたが…^^)


実に、4年間という貴重な時間と勉強するエネルギー。
そして1200万という高いお金をつぎ込んで、薬剤師の資格を得たのであった。


しかーし、
この薬剤師という資格のおかげで、のちの私は大変苦労することになるのであった…  

続く


         これが、後に大変な苦労を呼び込むことになる、薬剤師免許!!
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by ietaka-karatsu | 2005-10-05 17:33 | 真実が隠れた!?物語