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資格と言う名の呪縛 その七

資格があれば強い。
いい給料が貰える。
安定している。

世間一般では、そういうイメージがあります。

私も、そう親に教育されてきたし、当初はそう思っていました。
しかし、実際に社会に出てみると、世間一般のイメージとは全く違っていたのでした。

今回は、前回までのお話の総括です^^

まず、いい給料が貰える。
これは全くのウソ。


もちろん“いい給料”の基準を何にするか、また、どの仕事と比較するかによります。
ですが、基本的に、何をしていようが、どんな資格をもっていようが、収入はすべて本人次第


私の例で言えば、薬剤師にこだわっている限り、最初の給料から上がることはほとんどありません。
給料増を目指すならば、店長、エリア長、係長、部長と昇進していく必要があります。
つまり、普通のサラリーマンとなんら変わらんということです。

ちなみに、優秀なサラリーマンと優秀な薬剤師では、立場も収入もサラリーマンの方が上です。^^


収入の多さに、資格があるなしは全く関係ありません。
本田健さんの言葉をお借りすると…


ある人が提供したサービスの質と量 = その人の受け取る報酬


まさに、これがすべてだと思います。


では、もう一つの、“資格があると安定している”はどうか?

現在は、薬剤師不足です。
ですので、仕事の出来ない薬剤師でも現場で威張っていられますが、こんな状態が長く続くはずがありません。
将来かならず薬剤師が余る時代が来ます。

資格は時代の流れの影響をもろに受けます。
そして、もし法律が変われば、安定していたはずの資格が、あっという間に何の役にもたたなくなることだってありえます。

現に、薬剤師不足を解消するために、一般的な薬を扱える薬剤師の一つ下の資格が出来る方向です。


薬剤師として、ただ薬を出すという、毎日同じ作業を繰り返していれば、給料はもらえるかもしれません。
しかし、そこに自由や豊かさを望むことは出来ません。
仕事としての新しい発見や創造性も全くありません。

考えてみれば、新しいものを何も生み出さず、ただ単調に毎日同じことを繰り返しているのであれば、大幅な昇給や昇進が望めないのは、当然と言えば、当然ですよね。

そして、時代の流れや、法律に大きく左右されるのも、うなずける話です。


時代は確実に変化していきます。
それにともなって、自分も変化していかなければ、確実に取り残されていきます。


“安定とは変化だ”と誰かが言ってましたが、まさにその通りだと思います。



では、私が薬剤師の免許を取ったのは無駄だったのか?

いいえ。
もちろん無駄ではありません。
なぜ、私は薬剤師にならなければいけなかったのか。


そこには深い意味が必ずあるはずです。
その答えを今模索中です。
答えが出たら、またここに書きたいと思います。


皆さんは、今の仕事に付いたのはなぜですか?


いろんな選択肢がある中で、今現在、この仕事をしている理由。
それには、深いわけがあると思います。
その意味が見えてきたとき、“自分が生まれてきた、本当の理由”みたいなものがわかってくるかもしれませんね。


では、また。

写真は、私の職場の漢方相談室
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by ietaka-karatsu | 2005-11-30 15:32 | 本質的なお話?

資格と言う名の呪縛 その六

空から一枚の羽が降って来ました。
どうしてもその羽が欲しい。
しかし、その羽を掴まえようとすればするほど、その羽は逃げていってしまいます。



今回はそんなお話です。

K店長をなんとか見返してやりたい。
そのためには、まず自分も店長にならなければ…
そんな時、社内で推売コンクールが開催されると言う。

このコンクールで、優秀な成績を残して、会社に実力をアピールし、店長へのステップにしよう。私はそう考えたのでした。


推売する商品は、脂肪を減らす作用があるという漢方薬。
いかにも怪しい^^ (怪しくないです。医薬品で、今でも売っています)
この商品を売りまくりました。(^^)v


結果は、みごと社内1位。
社内どころか、全国の取扱店でも圧倒的な1位になってしまいました。(三ヶ月の販売個数)


えっ、どうやって売ったかって?


それは、またいつかお話しするとして…^^
会社から表彰されました。どこいったっけな、表彰状^^


その後は大変でした。(汗)


あれこれ売ってくれと、上司から、次々に指示が飛んできました。
その指示通り、頑張って色んな商品を売りまくりました。


けれど、私は、そのときは、店長になりたかったんですね。
店の売上を上げるアイデアも色々あったし、とにかくK店長を見返してやりたかった。


ところが、会社は売りたい商品をたくさん売ってくれる薬剤師はとても貴重らしく、なかなか店長にしてくれない。

だんだんと、推売品を売るのも疲れてきてしまったんです。
給料も別にあがらないし…

いくら推売品を売っても、店長への道にはつながらない。

でも、最初のコンクールの結果が結果だけに、販売数が少しでも減ると、「唐津さんは、最近頑張ってない!」とか言われちゃう。

別に手を抜いていたわけではないんです。
最初の結果は、120%、フルパワーの結果なんです。

けれど、会社は毎回それを求めてくる。
とっても疲れるし、いくら頑張っても、自分の望みである“店長”は見えてこない。

はー、どうしてこううまくいかないんだろう…

そんな思いで働いていました。


ここで、最初の羽の話のに戻ります。

上から降ってきた羽。
どうしてもこれが欲しい。


どうすれば、この羽が取れると思います?


掴みにいくと、羽は逃げていってしまいます。
でも、手のひらをそっと差し出すと…


いつの間にか手の上に羽があるんです!!


いつからか、私は、店長になるということに執着するのを止めました。
そして、改めて、推売品を一生懸命売りました。

与えられた目の前のことを、一生懸命こなしていたんです。


すると…

あるところから誘いが来たんです。
薬剤師兼店長として、迎えたいと。
当時の僕にとっては破格の条件で…


こうして、店長として新たな会社に移ることになるのですが…

結局、今考えると、無理な上昇志向よりも、目の前のことを一生懸命こなす。
これが何よりも大切なんだと思います。


最近は、無理矢理の上昇思考が流行りつつあるように感じます。

それよりも、与えられた目の前のことにもっと目を向ける。
そして、それを一生懸命こなしていく。
そうすれば、自然と道は開けてくる。


人生ってそんなものなのかな、なんて感じる今日この頃です^^


次回で、資格と言う名の呪縛は最後です。
最後は、私の資格に対する考えを総括したいと思います。

写真は私が売りまくった、脂肪を減らす漢方薬!!
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by ietaka-karatsu | 2005-11-23 23:42 | 真実が隠れた!?物語

資格と言う名の呪縛 その五

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続きです。

調剤の一切ないドラッグストア。
そこは“いかに売上を上げるか”の世界でした。


新しい職場での仕事が開始。
私は一人の店長の下に配属されました。
その店長をK店長としましょう。


実は、そのK店長との出会いは、頭をハンマーで殴りつけられるくらいの衝撃があったんです…


「薬剤師の唐津です。よろしくお願いします」

こう挨拶したこの後、私はその店長から手痛い“洗礼”をあびることに…(。_ 。)


K店長は初対面の私に向かって言い放った。


「ああ、新しい薬剤師さんね。薬剤師なんて、法律上必要なだけで、ぜんぜん仕事出来ないんですよね」


カチーン。
この野郎~、それが初対面の人に向かって言い放つセリフか…(` ’)


彼は、私と同い年。
高卒。
背も小さい。
みるからに、仕事が出来なそう。


そんな彼の給料は、なんと、薬剤師の私よりも数段上だった。
店長だから、立場も当然上。


なぜ彼の方が圧倒的に給料が上なのか?


それは、彼は、この会社の中で、最も売上を作る店長だったからなんです。

他のどの店長もぜんぜん及ばない。
毎月、ダントツの売上達成率をたたきだしていたんです。


彼は高卒だから、学歴は完全に私の方が上。
勉強してきた量や時間も断然自分の勝ち。

ただ一つ。
売上を上げるセンス。
これだけはピカイチだったのでした。(@_@)


正直、めっちゃ悔しかったー。

自分と同年代の奴に小ばかにされ、命令には従わなければならない。
そして、給料も彼のほうが断然上。


いったい自分の歩んできた道は何だったのか?
少なくとも、彼には負けないくらいの努力はしてきた。(当時の自分はそう思っていた)
たくさん勉強もした。

なのにこの差はいったい何?

資格を取れば、たくさん給料がもらえると思っていた。
親にもそう教わったし、みんながそう言う。


しかし、現実は違っていた。
甘かった。(--)


会社でいかに実力を発揮するか。
いかに売上を上げるか。

会社にとってはそういう人が最も必要なのであって、その実力に応じて、給料が高くなるのは当然だったんです。


よし、私も、店の売上を上げて会社に貢献してやる!
そして、いつかK店長よりも多くの売上をたたき出してやる!


そう心の中で宣戦布告をしたのでした。


しかし、私は入ったばかりで、実績も発言力もほぼゼロ。
それに、薬剤師の仕事は、基本的に“店の売上を上げる方法”考えることではないんです。

薬剤師の仕事は、薬局に訪れたお客さんに、薬の説明をして、そのお客に合った薬を選んであげることがメイン。

一日中レジに突っ立って、お客さんが来たら、薬の説明をするという仕事。


K店長が言うように、ただ居るだけでぜんぜん役に立たないんですよ。はっきり言って…
他の薬剤師は、その立場に甘んじて、まるでやる気なし。

これじゃK店長じゃなくても、“役立たず”って言いたくなる。


何とか、自分の実力を会社にアピールしなくては…

そんなときに、社内で面白い企画が開催されるというお話。
それは 商品推売コンクール

これは、ある商品を、“誰がどれくらい売るのか”を社内で競うコンクールだ。

よし、このコンクールで実績を作って、社内アピールだ。
そう心に誓った。


そして、このコンクールの結果が、今後の私の“新たな苦労”の呼び水になるのである。


続く。(何か苦労話ばかりやな…^^)
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by ietaka-karatsu | 2005-11-16 22:00 | 真実が隠れた!?物語

みなさん、コメントどうもありがとう

友人も天国で見守ってくれていることと思います。

本日よりまた再開します!
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by ietaka-karatsu | 2005-11-07 21:17

資格という名の呪縛 その四

一週間のご無沙汰でした。


いちおう、毎週水曜日更新予定です。
あくまで予定です!^^
どうぞよろしくです。


さて、つづきです。

金欠に追い込まれた私は、さすがに困り果て、渋々、薬剤師として働くことを決意。
近くのドラッグストアの“パートの募集”に連絡したのでした。


履歴書を持って、早速その店の面接。


店長は開口一番、とんでもないことを言う。

「君は調剤の経験があるみたいだね。うちは今後、調剤に力を入れていくからちょうどよかったよ。」


なに?ちょ、調剤?
ちょっとまて、ここは調剤なんてやってなかったはず。


奥の方をチラッと覘く。
すると…


ゲゲッ、いつの間に調剤室が出来ているではないか。
前に覘いたときにはなかったのに…


ガビーン、ガビーン、ガビーン (古くてすみません^^)


店長は今すぐにでも調剤室に入って働いて欲しいといった感じ。
私のお財布の中には数百円しか入っていない。(泣)


「NO!!!!!!」


などとは当然言えず、作り笑顔で、「はい。調剤でも何でもやらせていただきます!」
と答えたのでした。(--)


結局、あれほどやりたくなかった調剤に逆戻り。
勢いよく辞めてから、2年間逃げ回った挙句が、再び調剤。

このときは、「なーにやってんだろ、俺」と本当に落ち込みました。

前回も言いましたが、逃げれば逃げるほど、現実は逃がさないように、見たくない現実を見させるように仕向けてくるんですね。


唯一救いだったのが、日曜日。
日曜日は、調剤業務がなく、売り場の担当だった。

いつもお客として見ていた世界。
それが、今度は物を売る側の世界に変わった。


お店の目的はたった一つ。
それは、売上を上げることだった。


店長を中心に、みんなが力を合わせて、売上を上げていく。

そのときのみんなの頭の中は…


いったい、どうすれば、お客さんがたくさん来てくれるのか?
来たお客さんに喜んでもらうにはどうすればいいか?
どうすれば、お客さんが再び来店してくれるのか?
どんな値段をつければ、たくさん売れるのか?
利益の高い商品を売るためにはどうすればいいか?
どういった、商品が今流行っているのか?
どのような陳列をすれば商品が売れるのか?
どんなPOPを書けば、お客様の目に留まるのか?
(POPとは、値段や、商品を説明する紙のことです。)

エトセトラ、エトセトラ。


その頭の中の質問の答えに応じて、みなそれぞれが自分の担当の仕事をこなしていく。


薬剤師でありながら、こういったことを学んでいった。
売上を上げるために、自分も色々頭を使って考えた。
そして、いつの間にか、考えることが楽しくなってきていた。


決められたことをこなすだけの調剤と違って、考える“自由”があった。
ここでの経験は、本当にためになった。


一年後、正社員として、新たな職場が決まった。
調剤の一切ない、ドラッグストア専門の会社。


そして、私は“いかに売上を上げるか”の世界に身を投じていった。
そこで、私は一人の店長と出会うことになる。

私と同年代。

そして、実はこの店長が、私の歩んできた道を完全否定することになるのであった。

このお話は、また来週。


           写真は、私がパートしていたドラックストア
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by ietaka-karatsu | 2005-11-02 17:12 | 真実が隠れた!?物語